UTA TO WAKARE.

傷ついても陽を浴びた要約がある

2017-08-01から1ヶ月間の記事一覧

同時代ドキュメンタリー作家に関する一考察(2010.8.)

「他者=他なるもの」とは、おそらく、この「わたし」に特有の体験からやってくる共感や理解をはねつけるような固有の実存を抱えた存在だろう。 梶井洋志の制作した『遺言なき自死からのメッセージ』は、そのことを強く意識させる。梶井は、父親の自死という…

寺山のこと

一と二、主体の傷。 それがタイトルである。ここ一年近く寺山修司について小論を書こうとしてきた。タイトルが一週間まえに決まった。題が決まると、茫洋としていた考えが、ある程度輪郭を持つ。持ち始める、から不思議だ。いぜんのタイトルは、その意味では…